お家療育をがんばり過ぎなくなった理由と、我が家で行っている”ちょこっと療育”を紹介します!【自閉症児育児】

療育

きー君が通う児童発達支援事業所で、保護者同士で日々の不安や疑問について話し合う保護者会がありました。

その中で、こんな話がありました。

「うちの子こんな遊びばかりしていていいのかな…と不安になるんです。」

ブロックをひたすらに並べるなど、遊びが独特。

興味が広がらず、同じ遊びばかりしている。 

誰かと一緒に遊ばない。

「このままでは我が子は成長しないんじゃないだろうか。」

「成長を促さないと!」

過去に私(ヤドママ)も同じことを考えていました。

もちろん今でも不安になるときがあります。

だけど、私はお家療育をがんばることをやめました!

この記事では、がんばることをやめた理由と我が家で行っている”ちょこっと療育”についてご紹介します。

ヤドママ一個人の考えではありますが、今現在悩まれているママパパの気持ちが少しでも軽くなったら幸いです。

お家療育をがんばらなくなった理由

お家療育をがんばらなくなった理由。

安心してお任せできる事業所に通わせることができた。
②おうち療育をがんばっていた時期が、本当に辛かった

療育先の保護者会でも、作業療法士の先生からこんなお話がありました。

作業療法士
作業療法士

「こんな遊び、させてていいんだろうか。」というのは、保護者の方から本当によく質問されます。お子さんの成長を心配して、療育でやっていることと同じことをお家でもしようと取り組まれる方がよくいらっしゃいます。

療育で先生がやった遊びをしたり、療育で使ったおもちゃを購入したりする方もいるそうです。

作業療法士
作業療法士

遊びを通してとは言え、療育は大人がやらせようとしてやること。

子どもには少なからず負荷がかかっています。

先生とだからやってみよう、事業所に来ているからやってみようと頑張ってくれていることもあるかもしれません。

お家で同じことを取り組もうとなると、より負荷がかかる可能性があります。

お家では好きな遊びをさせてあげて、無理に遊びに入って行ったり遊びを変えさせたりしなくていいんじゃないでしょうか。

お家ではなるべくリラックスできるとよいですね。

今でこそ「きー君、リラックスして遊んでね!」とあたたかく見守れるようになったヤドママですが。

以前は血眼になってお家療育をしていました。

あの時期は本当に辛かった…。

お家療育をがんばり過ぎていた過去

受給者証も貰えない。療育にも通えない。

園の先生にはきー君の発達についてやんわり?指摘される。

時間があればお家療育の本を読み、100均に療育になりそうなグッズを買いに行き、右往左往していました。

園から帰って来たきー君に、ヤドママが用意したメニューをやらせる。

ヤドパパには、仕事が終わったら運動系の療育をやるようにお願いする。

ダンスが苦手なことを心配して、一日10分ダンスもやりました。

きー君の特性もつまずきの原因もわからない中で、効果があるわけありません。

全てが空回り、鬼の形相で家中を回遊するヤドママ。まるでサメのよう。

ヤドパパは根っからのインドアでキャラ違い。

運動療育は全て滑りまくりでヤドママにぶち切れられる

きー君は幼稚園で十分に頑張ってきたはずなのに、なんか親が喧嘩しながら何かをやらせようとしてくる。

あーちゃんはこの頃生まれたばかりの新生児。

自分が主役のターンのはずなのに、ヤドママが他のことに必死でかわいそすぎます。

家族みんなが苦しかった。

寝てまた明日が来るのがつらかった。

本当は自然体に、楽しく家族の時間を過ごしたいのに。

きー君の発達の事、療育の事を考えずにはいられませんでした。

この生活は、今の事業所に通うことが決まるまで続きました。

事業所では、きー君の特性をきちんと評価してもらい、レベルの高い療育を目の当たりにしました。

心理士
心理士

こちらの事業所で療育を受けていくだけでも、きー君なら十分に成長しますよ。

事業所の心理士の先生からも声を掛けていただき、私はがんばるのをやめました。

もちろん向き不向きがあって、おうち療育が得意・楽しい・効果を実感している方はいいと思います。

でも、そうでない場合は、

ヤドママ
ヤドママ

苦しんでる暇があったら頼れる事業所専門家を探しなはれ!

と、過去の自分に言ってやりたいです。

とは言え、全く家で何もしないのも不安。

なので、無理しない”ちょこっと療育”を我が家では実践しています。

我が家の”ちょこっと療育”の紹介

療育の本を複数読んで感じたこと。

子どもの遊びは、全てが成長につながっているということです。

知識を持って子どもと遊んでいると、

「この遊びはこんなことが伸ばせそう!」

「こんな声掛けしてみようかな?」

と、遊びにちょこっと療育が加わって、”ちょこっと療育”の完成です👍

我が家で行っている”ちょこっと療育”を紹介します。

※お子様の発達段階に応じて参考にしてください。ケガや誤飲・誤食のないよう、保護者の方も一緒に取り組まれてください。

シャボン玉

シャボン玉遊びは、口元の発達や力加減の理解、眼球運動や集中力UPが期待できるそう。

「鳥さんのお口だよ」

「ふっ!!と強く吹くとシャボン玉が割れるね」

「ふーーーーーー。とやさしく吹くと大きいシャボン玉ができるね」

「シャボン玉、どこまで飛ぶかな?見てみよう」

など、声掛けしながら遊びました。

滑舌が悪く口元がゆるいきー君。

滑舌はまだまだですが、シャボン玉を吹くのは結構上手になりました!

お風呂の壁にお絵描き

きー君は手先が不器用で、スプーンは5歳間近の今でも上からの握り持ち。

はしもまだまだ上手に持てません。

大人と同じ形でものを握ったりつまんだりするためには、手首がしっかりと動かせるかがポイント。

手首を後ろにそらして安定させることができないと、指先を自由に動かすことはできません。

お風呂やホワイトボートなどに絵を描くことは、必然的に手首を後ろにそらすことになるのでおすすめです。

専用のお風呂クレヨンやお風呂お絵描きシートは100均でも購入することができるので、手軽にはじめることができますよ🖍

小麦粘土づくり

きー君は、のりなどベタベタしたものをさわるのが苦手です。

思い返すと、離乳食期から手に何か付くのを嫌がり、遊び食べをほとんどしませんでした。

小麦粘土で感触遊びをし、いろいろな感触に慣れさせます。

また、ベタベタと指にくつっくという経験は、指一本一本を認識することにも繋がるそうです💡

小麦粘土の作り方は以下の通り↓

①ボウルなどに小麦粉を入れる。
②少しずつを加えて、こねていく。
③途中でサラダ油を少量加えて、さらにこねる。
④手につかないくらいまでこねて、いい感じになったら完成!

きー君も最初の頃、ベタベタ?ベチャベチャ?した感触を嫌がり一緒に作ってくれませんでした。

そういうときは無理はさせず、小麦粘土の完成形で遊ばせました。

スライムならあまり手にくっつきませんので、スライムから感触遊びをはじめるのもおすすめです。

今では、「ママ、小麦粘土作ろう!」と自ら提案してくれるようになりました♪

応用して、クッキー作りなどもしていますよ😊💖

くるま氷

水の中に車など好きなおもちゃを入れて、凍らせればくるま氷の完成!

凍らせる入れ物はなんでもオーケーです👌

我が家は日中に凍らせておいて、お風呂の時間に楽しんでいます🚙

感覚過敏、手先が不器用、最後まで物を見る力の弱いきー君。

くるま氷で遊ぶことで、冷たい感覚を楽しむことができます。

指でコロコロ触ったり、お湯に入れては拾ったりしながら、指先をたくさん動かして遊んでいます。

指で一生懸命触っているうちに氷が溶け、車が出てきたときには大喜び!

「冷たくて気持ちいいね!」

「いっぱい指で触れたね!」

「氷が溶ける最後のところまで、よく見ていたね!」

と声を掛ければ、価値づけにもなります。

トランポリン

障害児育児には王道?のトランポリン。

きー君の障害がわかった時に、真っ先に購入したアイテムです。

体幹が弱く、多動なきー君。

不安定な場所でバランスをとりながら跳ぶことで、体幹を鍛えます。

跳ぶことで動きたい気持ちを発散!

本当ならばトランポリンを出しっぱなしにしておきたいのですが、我が家はあーちゃん(下の子1歳)がいて危なすぎるので断念。

ヤドママがそばで見守れるときにだけ出してきて、遊ばせています。

トランポリンを跳びながらテレビを見れば、眼球運動にもなるそうですよ。

強弱をつけて跳ばせたり、リズムに合わせて跳ばせたりすれば、力の調整やリズム感を養うことにもつながります。

トランポリン最強。

こどもちゃれんじ

こちらは療育…というよりは、きー君の発達具合について知りたいがために定期購入しているものです。

さすがベネッセさん、子どもの発達段階に合わせて上手に問題が作られています。

定型発達の子は、今このぐらいのことができているんだ…と知ることもできます。

定型発達の事比べているというよりは、目標にする目安にするという感覚です。

発達検査によると、実年齢よりも全体的に9~10か月ほどの遅れのあるきー君。

今のところは何とか楽しく取り組めています。(もうすぐ5歳)

テキストもイラストいっぱいでわかりやすいのはもちろん、付属の知育玩具も楽しく、アプリで動画を見ながら学習できるのがきー君には合っているようです。

特に『えんぴつの正しい持ち方』の学習がきー君にはヒットしたのか、こどもちゃれんじのおかげで持ち方もだいぶ成長しました。

正しい持ち方までもうあとちょっと!のきー君ですが、あんまり言うとかんしゃくを起こすのでタイミングを見て声を掛けたいと見守っています😊

定型発達の子だったら一発で直せるんだろうな~…なんて思っちゃうヤドママはまだまだ未熟者です(;’∀’)

楽しんで取り組んでいるとはいえ、年齢が上がるにつれてお勉強っぽくなっているのをきー君も察知している様子。

拒否し始めたときがやめどきかな、とも思っています。

ママパパは、今のままで自信を持とう!

以上、私がお家療育をがんばらなくなった理由と、”ちょこっと療育”の紹介でした。

ちょこっと療育??こんなん家でもやってるよ

というものがほとんどではありませんでしたか?

もっと特別な遊びを知りたかった!という方は、申し訳ありません😢

療育は児童発達支援事業所でしっかりと

そして家ではなるべくリラックス

子どもの自然な遊びにちょっぴり療育的な意図をプラスして無理なく成長を促していこう!

というのが今の私の考えです。

この記事で一番言いたかったこと。

事業所の療育のように本格的でなくてもいい。

本のようにうまくいかなくてもいい。

日々子どもと向き合い、一緒に楽しく遊んだり、ときには見守ったり。

そんなママパパの愛情ある行動は、子どもの成長に必ずつながっているし最も効果的な療育である!

ママやパパは今のままで自信を持って!!

障害児育児。

悩むことも多いけど、これからも一緒にがんばっていきましょう😊💕

それでは、また!

タイトルとURLをコピーしました