我が子が3歳に近づいてくると不安になってくるのが、3歳児検診。
とくに「発達が遅れている気がする」「周りの子と何かちがう」と我が子に感じている方はなおさら検診が憂鬱ではないでしょうか。
今回は、3歳児検診で引っかかり4歳で自閉スペクトラム症と診断されたきー君の、3歳児検診での様子をお話しします。
前提として、こんな特徴があったら自閉症だとか、検診で引っかかったら確実に発達障害なんだということではありませんのでご理解ください。
我が子が3歳児検診で引っかからないか心配。
検診でどんな様子だと引っかかるの?
もしも引っかかったらどうしたらいいの?
このようなお悩みに対して、この記事では以下のことを紹介します。
・これで引っかかったんだろうな、と思われるきー君の当日の行動5つ
・検診で引っかかったその後
・3歳児検診に不安があるママやパパにお願いしたいこと
自閉スペクトラム症の5歳の息子(きー君)と、今のところ定型発達であろう2歳の娘(あーちゃん)を育てています!
障害児育児は5年目。15年間学校教育に携わる仕事をしてきましたが、きー君の障害発覚を機に退職。現在は、パートをしながら療育や子育てに専念しています。
今までに経験したことや学んだことをブログで紹介していきます!
きー君の発達にどこか違和感を感じ、検診が近づくにつれて胃が痛くなっていたかつての私(ヤドママ)。
検診について、必死にネットで調べていたのを今でも覚えています。
この記事が少しでも参考になればうれしいです😊
それでは、お読みください!
これで引っかかったんだろうなと思われる行動5つ
私達が受けた自治体での3歳児検診の流れは以下の通りです。
①入場時に提出物(尿検査、視力検査、聴力検査、問診票、母子手帳)の提出
②問診
③身体計測
④内科検診
⑤歯科検診
⑥退場時に本日の結果を聞く
⑦個別相談(相談がある人や引っかかった人)
引っかかったポイントだったと思われるきー君の行動の数々を、無理やり5つにまとめてみました✨笑
入場する前から走り回る
検診までに事前に用意しておいた提出物を受付の保健士に渡して、いざ入場!
何とか採れた尿検査と書類で私の両手がふさがった隙をついて?きー君どこかへダッシュ🏃♀️
お母さん!
あとはやっておくから行っておいで!
す、すみません💦
普段から落ち着きがないきー君でしたが、この日は多動が爆裂していました。
今思えば、保健センターという知らない場所でパニックになっていたんだと思います。
なだめてみても、叱ってみても、一向に止まらず会場からどんどんと離れていってしまうきー君。
見かねて、何人かの保健士が協力してなんとか会場に入ることができました。
もちろん、きー君のように走り回る子どもは1人もいませんでした。
初対面の親子にからむ
特性から、全く人見知りのないきー君。
会場に入ってから問診までの待機中、椅子に座ることなく他の親子にからみまくります。
男の子にべったりくっつきにいってしまったり、持参した車のおもちゃで静かに遊んでいる親子のところに行っていきなりおもちゃを触ってしまったり。
「ダメだよ、きー君」「きー君、座って」「あ!すみません!」
私の声は一切届かない様子で、次々に関わりに行ってしまうきー君を止めることと謝ることで必死でした。
冷ややかな視線や、哀れむような視線さえ感じました。
あまりの周りとの違いに戸惑い、この時点で冷や汗でびっしょりになった私は、とにかく早く帰りたくて仕方ありませんでした。
問診でも座っていられず、速攻で個別相談をすすめられる
地獄の待機時間が終わり、いよいよ保健士による問診。
事前に記入した問診票をもとに、発達や育児について話をする時間だったと思います。
多分「お名前は?」「何歳かな?」という質問に答えたり、積み木を模倣して作ったり、お絵描きして見せたりする場だったはずなのですが、きー君は受けることができませんでした。
座ることができず、あっちこっちに走り回って他の親子が問診を受けているところに割って入ってしまうきー君。
その様子を見て問診は中断。
検診が終わった後に別室にて心理士による個別相談があるから受けた方がいいと、秒で勧められました。
もちろん、きー君のように動き回る子は他におらず、どの子も落ち着いてママの横で問診を受けていました。
身体計測で服が脱げない、着れない
秒で終わった問診の次は身体計測。
身長・体重をオムツ一丁になって測ります。
ここでも周りの子ども達との差に愕然😨
え、3歳って自分で服脱げるの!?
ママやパパに多少手伝ってもらいながらも、どの子も自分で服を脱いでいました。
きー君はというと、自分で服なんて脱いたことないし、そもそも暴れて私が脱がせるのも一苦労。
私達親子だけがバタバタ大騒ぎ。
ちなみにやっと測れた身長は成長曲線の上の方ギリギリ。
偏食なのによう伸びたな。
心理士にいっぱい指摘される
検診終了後、個別相談の部屋へ。
そこには心理士と何組かの親子がいました。
子ども1人1人におもちゃが用意されていて、心理士と親がそばで遊んでいる子どもの様子を見ながら話をします。
このとき心理士に指摘されたことや言われたこと↓↓
・年齢と名前は言えたけど、苗字が言えていない
・言葉が遅い
・目が合いにくい
・滑舌が悪い
・×が模倣して掛けておらず、不器用
・落ち着きがない
・幼稚園からは何か言われていない?
・子ども発達センターにつなげてもいいけど、どうする?
発達障害のチェックリストみたいな質問や指摘を次々にされ、冷静さを保つことに必死だった私。
幼稚園からももちろん何か言われていましたので、それもお伝えしました🫠
次々に続く指摘に耐えられず、単刀直入に聞いてみることに。
この子は発達障害ということでしょうか。
……。
子ども発達支援センターって聞いたことあるかな?
ママが希望するなら連絡してもいいけど、どうする?
はいともいいえとも言わず、発達センターを紹介してくる心理士。
わかってる、わかってますとも。
医師にだって発達障害の診断をするのには時間を要する。
でも、遠回しにチクチク指摘しておいて、いざとなると「お母さんに任せます」。
頭の中がグワングワンな状態のママに、あまりに酷だと思うのは私だけでしょうか。
ママは素人です。
さらに、ショック&パニック状態。
そこに全ての判断を委ねるというのは、支援が遅れたり行き届かなかったりする要因のひとつになっているのではと私は考えます。
結局その場では即答できず、帰宅しました。
下の子が産まれたばかり(あーちゃん、当時生後1か月)というのもあり、私のメンタルは限界を超えていました。
検診で引っかかったその後
3歳児検診が終わって、まず最初に私がしたこと。
当時きー君が通っていた幼稚園に、3歳児検診で引っかかったことを報告しました。
あの様子ではきー君が幼稚園でご迷惑をおかけしているだろうと心配だったし、何より先生の考えも聞きたかったからです。
正直、きー君は園では頑張っていて、障害の可能性は考えられないと言ってほしかったというのもありました。
しかし、少しの期待とは裏腹に、引っかかったことに先生は納得と言った様子でした。
先生、きー君が検診で引っかかってしまいまして…
そうでしたか…。
担任の先生からも、改めてきー君の園での困った様子を聞き…
検診で保健士から紹介された子ども発達支援センターに連絡することに決めました。
その後、支援センターの療育を受けながら受給者証の申請をするもなかなかもらえず、自治体の障害児支援のあり方などに不満を持ったことで、他県に引っ越し。(↓詳しくはこちら)
引っ越し後はすぐに受給者証をいただくことができ、信頼できる療育先の先生・保育園の先生・支援センターの方々・児童精神科の医師などに恵まれて、前に進むことができています。
障害児育児という知らない世界に飛び込むことはすごく不安でしたが、一歩踏み出してしまえばやらねばならないことが次々と見えてきて、悲しんでいる暇はありませんでした。
こんなにやることがあったんだとわかると、悩んでいる時間がもったいなく感じました。
指摘されてから、はやめにスタートを切ることができて本当によかったです。
3歳児検診が不安なママやパパへ
3歳児検診に不安を感じるママやパパに、私からお願いしたいことはひとつ。
不安であるならば、検診を受ける前に市役所や保健センターなどに相談してみてほしいということ。
我が子の成長や日頃の様子に違和感を感じているならば、なおさら。
検診に飛び込んで過ごした約2時間半は、本当につらかった。
周りとの違いに打ちのめされ、「大変そう…」「かわいそう…」といった視線にさらされ、冷や汗やら何やらでビショビショになった私に、逃げ場はありませんでした。
人生でのつらい出来事ベスト3に余裕でランクインしています😇
私だけでなく、見知らぬ場所でパニックを起こして多動が止まらなくなったきー君もしんどかったと思います。
親切な自治体であれば、事前に事情を説明すれば何か対策をとってくれることもあります。
実際にあーちゃん(下の子)の1歳半検診の時に事前に相談してみたところ、市役所の方に「検診の順番を1番にするようお願いしてみましょうか?」と提案していただきました。(↓詳しくはこちら)
この記事が少しでも参考になりますように✨
それでは、また!
追伸 あーちゃん(下の子)ももれなく一歳半検診で多動を発動しました。
きゃー🌟
(シュタタタタタッ)
あっれぇええ!!?
冷や汗で前が見えないや🥹