自閉症の特徴はいつから見られた?母子手帳でふり返ってみました。(新生児期~1歳未満)

自閉症

3歳児検診で引っかかり、3歳6か月で自閉スペクトラム症疑い。

その後4歳で自閉スペクトラム症と診断された息子、きー君。

検診で引っかかるまで、育てにくさは確かに感じていました。

しかし、それは障害から来るものではなく、きー君の個性だと思ってやり過ごしていました。

検診で初めて他人から指摘されて、そういえばあれもこれも…。

障害の特性からきていたものだったのかもしれない違和感が、思い起こせばいくつも出てきました。

母子手帳から、きー君の子育てに感じた違和感について振り返ります。

子どもの発達に不安を持っている方の参考になれば幸いです。

今回は新生児期~1歳未満。

それではスタート!!

※これから紹介する特徴が、1つでも当てはまるからと言って”自閉症である”というわけではありません。

きー君の場合、1つの違和感だけではなく「あれ?」という違和感がいくつもいくつも重なって自閉症という診断に至りました。

あくまで我が子の場合ですので、参考までにご覧ください。

生後1か月 寝ない

今思えば、この頃から『睡眠障害』『聴覚過敏』という自閉症の特徴が見られていました。

母子手帳の記録的には何も問題なさそうです。

1か月検診でも特に指摘はなく。

ですがさっそく…「子育てについて不安や困難を感じることはありますか。」「はい」と答えております(;´Д`)

なぜかというと、とにかく泣く。寝ない。

このときは混合だったのですが、母乳をあげてもミルクをあげても、泣く。

寝たと思っても少しの音で目覚め、そっからまたひたすら泣き続ける。

授乳が足らないのかとミルクの量を増やすも、今度はあげすぎて吐かせてしまうこともありました。

夜中も起きたら最後、永遠に泣き続けるきー君に成すすべなく、抱っこで家中を歩き回る毎日。

子育ての知識も経験も浅い私は、

ヤドママ
ヤドママ

みんなもきっと同じ道を乗り越えてきたんだから…

と、一日一日をやっとのことで過ごしている感じでした。

それでも、たまに見せるきー君の寝顔(笑顔ではなく寝顔なことに注目)に癒されていました😊

※ちなみに産後の入院中も、夜中にあまりにも泣く&声が人一倍でかいことから、看護師さんに『夜の帝王』という異名をいただいておりました。

生後3~4か月 母乳飲まない

今思えば、この頃は『少しの変化にも敏感で、気に入らないと感情が大崩れ』『偏食という特徴が現れてきていたのかなと思います。

記録的には特に問題ありません。

でも、はい、でました。

子育てに不安困難感じてます。前回もここ〇してましたね。

何に一番頭を抱えていたかというと、『母乳拒否』がこの頃から始まりました。

おっぱいを近づけると顔を真っ赤にして大泣き、哺乳瓶を近づけるとグビグビと幸せそうにミルクを飲むきー君。

産後メンタルはズタボロでした。

飲んでくれないのでおっぱいは張り、行き場所のない母乳を搾乳しては捨てる日々。

悩みすぎて母乳外来にいき、産院の助産師さんに相談したところ「母乳が不味くなっているのでは?」とのこと。

助産師さん曰く。

助産師さん
助産師さん

おいしい母乳は、ミル〇ーの飴みたいな味かする。まずい母乳はしょっぱい味がする」

そして衝撃のアドバイス。

「一回飲んでみ?」

そしてこの日から私はおっぱいソムリエになりました。

台所で母乳を搾り、小皿にうつしてズズズ…と音を立ててすする姿は誰にも見せられません。

ヤドママ
ヤドママ

むむ、確かに少ししょっぱい…!?

しょっぱさは日に日に強くなり、きー君の母乳拒否も激しさを増します。

そして、最終的におっぱいが詰まりました。

母乳はそこにいるのに、搾っても搾っても出てきてくれません。

やはり搾乳だけでは全てを搾り切れていなかったのでしょう。

乳腺に残って溜まった母乳は徐々に固まり、乳腺で詰まります。

新しく作られる母乳はどんどん溜まり、やがておっぱいは爆発します。(※しません。)

ガチガチに固まりドリアンのようになった2個のおっぱいを抱え、再び母乳外来へ。

激痛おっぱいマッサージをしてもらい、めでたく詰まりは解消されました。

母乳のしょっぱさは、日に日になくなっていきました。(まだ飲んでたんかい。)

そして、完全に甘くなった頃にはきー君は再び母乳を飲んでくれるようになりましたとさ。

生後6~7か月 目が合わない&アレルギー

あーちゃん(下の子)を育ててみて気が付いたこと。

今思えば、きー君とは目が合っていたような気がしていただけ。

本当の意味では『目が合っていなかった』

また、自閉症児に多いと言われている『アトピー&食物アレルギー』でもありました。

上から4つ目の項目「家族といっしょにいるとき、話しかけるような声を出しますか」

今思い返すと「いいえ」に〇がつきます。

あまりうまく説明できないのですが…

あの時は、「あー」とか「うー」とかいうきー君の姿を見て、「これって話しかけてるような声ともいうのかな?」と軽い気持ちで〇をつけていました。

でも、あーちゃんを育てて思いました。

ヤドママ
ヤドママ

この頃の赤ちゃんって、こんなにママを意識できるんだ。

ちゃんとじーっとママの目を見て「ねえママ?」って話しかけてくれているように見えるんですよね。

あーちゃんの声が聞こえて振り向くと、こちらを見てくれていることもありました。

きー君も確かに目が合うことはありました。

でもそれは、きー君の方からこちらを見ていたというよりも、こちらから合わせにいっていたというような感覚です。

天井や壁、おもちゃなど周りの風景を見ているきー君を覗き込んで、やっと目を合わせる。

目が合ったとしても、背景の一部として見られているような感じ。

すぐにキョロキョロ、他のところに目線が外れていきました。

そしてアレルギー

きー君は生まれた時から乾燥肌で、全身カサカサの薄皮みたいなのがポロポロとしていました。

離乳食でを始めた時、蕁麻疹が出て近くのかかりつけクリニックへ。

医師
医師

この感じは食物アレルギーって感じではなさそうだけど…

という医師の意見にも、半べそでアレルギー検査をお願いしました。

だって次卵を与えるのが怖すぎる…だったら早く調べた方がいいでしょ😢

簡易的なパッチテストみたいな検査をして、卵に陽性反応が出てきー君を抱きながらこっそり泣きました。

←ちなみに自閉スペクトラム症と診断されたときには、ショックすぎて声も涙も出ませんでした。

そんなきー君も、今では卵はすっかり食べられるようになりました!

といっても、4歳時点でまだ生卵は食べさせていません。

しかし、火の通った卵ならばどんどん食べさせています✨

現在、お肌も見た目にはカサカサしていません。

が、やはり乾燥肌のようでたまに痒くなっては癇癪を巻き起こしますので、月1で皮膚科に通っています。

9~10か月 後追いなし 人見知りなし

子育てに不安項目に「いいえ」と答えていますが、これは卵を少しずつ食べられるようになってきた安堵の気持ちからでしょう。

アレルギーに気を取られ、他の不安要素に気づいていないヤドママです。

後追いしますか」に堂々と「はい」に〇を付けてしまっていますが…

後追い……してませんね(^-^;

職場の先輩
職場の先輩

そのうちトイレにも行けなくなるよ~

当時の職場の先輩に、後追いについてなんとなく教えてもらってはいました。

私がトイレに行くときに、後ろからついてくるきー君。

これが後追いなのだ!と思ってしまっていたのです。

私がトイレに行くためにリビングのドアを開けると、黙々とハイハイでついてくるきー君。(もちろん目は合っていない。)

ママと離れるのが嫌というよりも、開いたドアの先が気になるといった様子でした。

廊下で一人にするのはかわいそうと、トイレのドアを開けて用を足すこともありました。←やめて

が、ほぼほぼスルーで廊下の探索に余念のないきー君でした。

「人見知り」は全く、ありませんでした。

親戚をはじめ、友人、スーパーの店員さん、道端の知らないおばあちゃんなどなど。

誰に対してもニコニコと接するきー君。

誰が抱っこしても、全然泣くことはありませんでした。

今でも覚えているショッキングだったできごと。

きー君よりも月齢が2~3か月ほど低い赤ちゃんがいる友人宅にきー君を連れて遊びに行った時のこと。

友人がきー君を抱っこしても泣かないのに、私が友人の赤ちゃんを抱っこすると大泣きしてしまいました。

あせった私が友人に赤ちゃんを渡すと、ピタリと泣き止む。

ヤドママ
ヤドママ

こんなにちっちゃいのに、もうママと他の人との区別がつくんだ

とショックを受けたのと同時に、

ヤドママ
ヤドママ

人見知りの時期には個人差があるし、きー君はきっとコミュ力高めなんだ!

と都合よく解釈して、あまり気にしないようにしていました。

でも、その時は友人がすごくうらやましかった

思い返すといまだに胸の奥がギュッと絞られるような感じがします。

きっとママがいろんな人と関わらせたり、いろんな場所に連れていったりしてあげていたから人懐っこいのね。ママえらい!

と、いろんな人に声を掛けてもらっていました。

でも、このころはほぼワンオペでしたし、きー君の多動と大泣きが心配でほぼ家に引きこもっていました。

「そうですかね~?」と不安げに返すしかありませんでした。

この時期のかわいさは、子育ての原動力に!!

初めての子育てではありながらも、「この子はきっと、すごく手のかかる赤ちゃんなんだ」と感じていました。

それでも毎日やってこれたのは、本当にきー君がかわいかったら。

もしもこの時期からきー君の障害に気づいていたら、してあげられることがもっともっとあったかもしれません。

だけど、きー君の行動のひとつつひとつを、障害の特性ではなく個性として捉えることができていたこの時期

とっても貴重な時間だったなって思います。

うまく言えないのですが、障害というフィルターを通してきー君を見るのではなく、きー君をきー君として見ることができていたというか…。

この頃の思い出は、私の心のポケットにしまっています。

そして、4歳になったきー君の大癇癪に心が砕けそうになった時には、心の回復アイテムとなってくれています。

激おこ大癇癪の時のきー君をも霞ませるのですから、すごい効力です。

いつか激おこモードのきー君のことも、あの時はかわいかったわねって言える時が来るのでしょうか。

普通ではない。先が見えないなどなど…

なかなかに大変な子育てではありますが、その時その時の幸せは見失わないようにしたいものです。

みなさんも一緒にがんばりましょう🌟

それでは、また!

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