現在4歳、年中クラスのきー君。
今通う保育園には年少クラスから入園しました。
入園してすぐの懇談会。
その懇談会で、きー君の障害について園の保護者の方々にカミングアウトしました。
懇談会の和やかな雰囲気をぶち壊すのではないかという不安。
我が子の障害を人前で話すことのつらさ。
直前までカミングアウトするかどうか本当に迷いました。
カミングアウト懇談会から1年がたちましたが、「あの時カミングアウトしてよかった!」と思っています。
今回は懇談会で話した内容などについて紹介します。
・懇談会でカミングアウトしようか迷っている方
・カミングアウトしようと思うが、どのように話そうか悩んでいる方
以上の方の参考になれば嬉しいです!
懇談会で話した内容
入園してすぐの4月の懇談会。
1人ずつ保護者が自己紹介する場があったので、きー君の障害についてお話しさせていただきました。
みなさん、はじめまして。
4月より入園しました、〇〇組のきー君の母です。
この場をお借りして、我が子のことについて少しお話させてください。
何事かな?という視線が集まったのを感じました。
きー君の困りごとを1つにしぼって、なるべく短くお話ししました。
きー君には、人より動きが多いという特性があります。
特に楽しいときや予定外のことが起こった時に、走り回ったり大きな声を出したりしてしまうことがあります。
保育参観や発表会のときなど、もしかすると「あれ?」と思う姿が見られるかもしれませんが、「そういうことなんだな。」と見守っていただければと思います。
そして、あったら1番に困る他害についてもお話ししました。
週に2回、保育園を早退して療育に通い、お友達と楽しく過ごせるよう勉強中です。
まだまだお友達のおもちゃをとったり、どなってしまったりすることがあるかもしれません。
あっては絶対になりませんが、手を出してしまうことが万が一ありましたら担任の先生または私に教えてください。
保育園の先生をはじめ、児童精神科の医師、子ども発達支援センターの職員、児童発達支援事業所の先生と連携して考えていきたいと思っております。
最後に、感謝の一言。
先生方や園のお友達のおかげで、きー君は毎日楽しく保育園に通うことができています。
本当にありがとうございます。
これから1年間よろしくお願いします。
今回、障害名は出しませんでした。
事前に自発の先生(言語聴覚士)に相談したところ、障害名は出さない方がいいのでは?というアドバイスをいただいていたからです。
確かに、障害名を出さずとも話の内容から察していただけた様子でした。
懇談会の雰囲気をあまり崩すことなく伝えることができたので、障害名は出さなくてよかったです。
懇談会での周りの反応
どの保護者の方も、真剣に話を聞いてくださっていました。
うなずきながら聞いてくださる方もちらほら。
「それってどういうこと?」「そんな子が一緒のクラスなんて不安!」
なんてお返事がきたらどうしよう、と思っていましたがそんなことは全くありませんでした。
心の中で思った人はいたかもしれませんが…
もしそんなことを言ってくる方がいたら、気をつけるべき人がこの時点でわかるので、それはそれでいいかなとも考えていました。
なんと、「実はうちの子も療育に通っていて…」というお話も😲
同じ境遇の方が同じクラスにいることを知ることもできました。
カミングアウトするメリット、デメリット
私が考えるメリットは以下の通りです。
・きー君を変な目で見る人が減る。
・いじめやトラブルの予防につながる。
・きー君がみんなと違う対応してもらったときに、「ずるい」と思われることを防げる。
・きー君が「ずるい」と思われなくなることで、先生方も合理的配慮がしやすい。
→きー君の叱られる回数が減る。
・我が子の障害を隠す?必要がなくなり、のびのび登園させることができる。
・ママ友ができたときなど、個々に障害をカミングアウトする必要がなくなる。
・さまざまな機関と連携しながら、お友達と気持ちよく過ごせるよう努力している姿勢を示すことができる。
ちなみに入園して2年目、ママ友0ですが何か?
デメリットとしては、批判的な意見を持つ保護者が出てくる可能性があること。
まあ、面と向かって言ってくる人はそうそういないでしょうが…
もし現れたとしても、前述したように避けるべき人がわかるいい機会だと思います🤔
もう一つのデメリット。
我が子が障害児であると宣言するわけですから、結構メンタルにくることです。
きー君の障害を受け入れ、前に進むしかない!という段階まできたはずなのに、やっぱりみんなの前で口にするというのは、正直キツかったです。
カミングアウトするか悩んでいる方は、上記のメリットデメリットを参考にしてみてください。
そして、カミングアウトする場合、いきなり懇談会でぶっつけ本番!
ではなく、来たる懇談会の日までに準備したことを紹介します。
カミングアウトするまでの下準備
①カミングアウトすべきか、自発の先生に相談
入園してすぐのタイミングってどうなの?と不安で相談しました。
私が言おうと思ったタイミングでいいのでは?と背中を押していただきました。
②カミングアウトの内容も相談
内容も相談しました。
ちなみにこうやって言おうとかって考えてるんですか?
はい!えーっと、
うちの子は発達障害で…
あ、ちょっと言葉が強いかもしれませんね。
僕の方で内容を考えてきてもいいですか?
ぜひ。
何でも直球勝負の私。
やはり、初っ端の懇談会でいきなり発達障害というワードはびっくりしてしまいますよね。
結果、言語聴覚士さんが考えてきてくれた内容をほぼほぼ使わせていただきました😉
③保育園の先生と面談&カミングアウトしてもいいか確認
懇談会の日がくる前に、保育園の先生との面談をしました。
主にきー君の特性や困りごとについて話し、懇談会でカミングアウトしてもよいか確認をとりました。
懇談会を和やかにスムーズに進行するように先生も準備されていると思うので、確認は必須です。
後日、自発から保育園に情報交換の電話を入れてくださいました。
「懇談会ではどうでしたか?」と言語聴覚士さんが聞いたところによると。
お母様が、言葉をとても選ばれてお話されていたので助かりました✨
とのこと。
…あっぶねー。自発の先生ありがとう。
カミングアウトしたことによる園生活への影響は?
カミングアウトしたことによって園生活に変化があったかというと、目に見えた変化はありません。
だけど、気持ち的に園に通わせやすくなりました。
きー君が周りとちょっとちがうことをしたとしても、理解してくれている人が園にいると思うと気持ちが軽くなりました。
全員に理解してもらえなくてもいい。
困っていることはきちんと発信して、見守ってもらったり助けてもらったりしたときには感謝を忘れない。
きー君が何歳になる頃までかはわからないけれど。
きー君が楽しく過ごせる環境を一緒に見つけていくことが障害を持つ子の親の役目なのかな、という考えから今は行動しています。
この記事が、「カミングアウトしようかな?」と思ったときの助けになりますように!
それでは、また!