こんなんでよかったの!?自閉症で感覚過敏のあるきー君が、苦い薬を飲めるようになった方法とは?

生活動作

みなさんのお子さんは、お薬を飲んでくれますか?

きー君(自閉スペクトラム症)は、感覚過敏がある影響でなかなかお薬を飲んでくれませんでした。
甘い薬であれば何とか飲んでくれましたが、少しでも苦みがあるものは敏感に反応して全く飲んでくれず。
いろいろな方法を試してみましたが、きー君の味覚センサーに打ち勝つことはできませんでした。

薬を飲んだらはやく治るのに… 
薬を飲んでくれたら少し楽になるのに…
薬を飲まなかったことで、重症化しちゃったらどうしよう…

親の心配をよそに、頑なに苦いお薬を飲んでくれないきー君。
そんなきー君が、突然苦いお薬を飲めるようになったのでご報告いたします😲

うちの子、感覚過敏でなかなかお薬を飲んでくれない。
このままお薬を飲めなかったらどうしよう…
こんな方法でお薬を飲めるようになったよ、っていうエピソードがあれば知りたい!


このようなお悩みに対して、この記事では以下のことを紹介します。

・苦いお薬を飲めるようになった方法(5歳)
・今まで試してきたお薬の飲ませ方5つ
・お薬の味に慣れされるためにしたこと

ヤドママ
ヤドママ

自閉スペクトラム症の5歳の息子(きー君)と、今のところ定型発達であろう2歳の娘(あーちゃん)を育てています!

障害児育児は5年目。15年間学校教育に携わる仕事をしてきましたが、きー君の障害発覚を機に退職。現在は、パートをしながらきー君の療育や子育てに専念しています。
今までに経験したことや学んだことをブログで紹介していきます!


それではぜひお読みください!

きー君が苦いお薬を飲めるようになった方法はこれ!

みなさん、おわかりでしょうか。

きー君が苦いお薬を飲めるようになった方法の答えは、『アイスに薬をふりかけて食べる』でした🎊
以前アイスに混ぜて食べさせようとした時には、全く食べてくれず。
アイスでもダメなんだ…とあきらめておりましたが。
混ぜる”ではなく”ふりかける”だったのね💡
これはあとから分かったのですが、によっては混ぜているうちに時間がたつと苦みが出てくることがあるらしいんです。なので飲ませる直前に混ぜてサッと食べさせるのがよく、”混ぜる”がダメだったのはそのためかもしれません。

ちなみに薬をふりかけて食べるに至った経緯はこんな感じ↓

①きー君ヘルパンギーナに感染。のどに激痛でつばも飲み込めなくなる。
ジュースに溶かして痛み止めを飲もうとするも、苦い&粉が溶けきらないことで飲めず。
③激痛で夜中に号泣でパニック状態。私とヤドパパ(主人)に薬を勧められるも、断固拒否。
④翌朝、のど飴をなめるも激痛&痛みがとれず。
アイスでなら大丈夫そうときー君から提案。
 ⇒きー君アイスをひとすくい
 ⇒すくったアイスにヤドパパが薬をふりかける
 ⇒ヤドパパがさらにアイスを乗せて薬をサンドしようとすると、きー君「このまま食べてみる」とひとくち
 ⇒「もう食べれるからこのままかけちゃって」とアイスカップを差し出すきー君
 ⇒ヤドパパ、薬をふりかける係に認定される
 ⇒成功

よっぽど痛くて観念したのもあったのかもしれません。
5歳にしてはじめて苦い薬をクリアしたきー君。飲めた嬉しさ&痛みが和らいだことで多動も通常運転に戻っていました。←おとなしくしとこ?

※お薬と一緒に摂取していいもの、ダメなものは必ず事前にお医者さんや薬剤師さんなどに確認をしてください。

今まで試してきたお薬の飲ませ方5つ

今までいろいろと試してきましたが、我が家はどれも撃沈
毎回、風邪などをひいたときにはきー君の自然治癒力に頼るしかありませんでした。
試してきた方法のどれかが誰かのお役に立つことがあるかも?と思いましたのでまとめたのがこちら↓

①のスプーンやスポイトは、甘いお薬では大丈夫でした。苦いお薬となると暴れまくって拒否。一人で薬を与えることは無理でした。

②団子状はまだ小さいうち(乳児)は何回か成功したかな…?歯が生え始めてくる頃からは、怖すぎてできませんでした💦年齢が上がるにつれて薬の量も増えてくるし、一回で済まそうとでかい団子にして与えるのは非常に危険‼‼
与えるときには団子を小さく、のどにつまらないように気をつけましょう。

③ゼリー系はなぜかダメでしたね…アイスにかけて飲めるようになった今ではゼリーでもいけそうな気がします😊

④ジュースは、甘い薬を飲ませるときにお世話になっています。
薬っぽいケミカルな味?が苦手なのか、甘くても薬をそのまま飲んでくれるということは一度もないきー君。ブドウジュースが成功率高いです。酸っぱい系のジュースやスポーツドリンクは、薬によってはコーティング剤が溶けて苦みが出たり、薬の吸収や効果に影響が出てきてしまうそう。相性があるようなので、何かに混ぜて飲ませたいときは薬剤師さんに必ず確認するようにしています。

⑤個人的にはプリンよりもアイスの方が成功率高いかな、という印象。
アイスの上に粉薬をおき、その上にアイスをのせて包んで挟みます。冷たいものは味覚を鈍らせてくれるので、苦みを感じにくくすることができます。前述したとおり、混ぜ混ぜグルグルするのは逆効果。混ぜてしばらくすると苦みが増してしまうことがあるため、飲ませる直前に混ぜるのではなく”挟んで”さっと飲ませるのがポイント。きー君の場合”かける”でしたが😅

ケミカルな味に慣れされるためにしたこと

そもそもの話。
薬の味って自然にはないような味で、子どもが警戒して飲まないというのは仕方のないことなのかなと思います。
大人だったら、「この薬は飲んでも大丈夫」「飲んだら症状が楽になる」ということが経験と知識でわかっているので抵抗なく飲めますよね。
きー君の場合、警戒心が強く本能で生きるタイプ+味覚過敏もあるため、ちょっとのケミカルな味も敏感に察知し拒否。「大丈夫だよ。ちょっと我慢して飲めば、風邪がよくなるよ!」と説得するも、理解力が追いつかず。そもそも我慢も苦手なのでした。

言い聞かせてダメならば、遠回りかもしれないけれどとにかくいろいろな味に慣れさせよう!と、ついに解禁したこと。それは……

駄菓子屋さんです!!!
ケミカルな味や色、食感に溢れています💡💖

ここでちょっと私の過去の話をすると…
幼少期、あまり駄菓子を食べたことがなかった私。
というのも、母親に「駄菓子は毒!」と言い聞かされ、食べたそうなそぶりでも見せたものなら「そんなもんが食べたいの?体に悪そう」と軽蔑のまなざし?で見られていたから。
そんな風に育てられたもんだから、いつの間にか「駄菓子を食べることは悪いこと」という思考になり、どうしても食べたいときには自分のお小遣いで買ってきて公園で隠れて食べていた記憶があります。
なもんで、きー君に駄菓子を与えることを長らく躊躇していました。

今大人になって、親になって思うこと。
まあ、添加物等が心配でそうした母親の気持ちもわからんでもない。
でも、もうちょっと言い方あっただろう!?とも思う。

ある程度年齢が上がって食べてみたいっていうなら、適量ならいいんじゃない?
悪いことばっかりじゃなく、良い効果だってあるんじゃない?

というのが私の自論。
「これ食べてみたい!」ときー君が言ったものがたとえエグい色をしていたとしても、「ええ!?」と言いたい気持ちを抑えて、大抵のものであれば買ってやることにしています。もちろん5歳という年齢も加味して。

ちなみにきー君のお気に入りの駄菓子はこちら↓

そう、ねるねるねるねです😊
かつては魔女が大きな壺でグルグルグツグツとこさえていたあの駄菓子←古い?
いろいろな味への警戒心も和らぎそうだし、作り方の手順を見ながら作って食べることは療育にもなりそう✨
「ねるねるねるねは月に1回」という約束のもと、楽しんでいます😋👍

駄菓子のおかげかどうかはわかりませんが、興味を持ったものを食す経験がきー君の食の幅を広げ、ひいては薬を飲むということにもつながったのではないかと考えます。

時間は掛かったけれど…

いろいろな方法を試しても、どんなに説得しても絶対に苦い薬を飲まなかったきー君。
そうこうしているうちに5歳になり、やっと薬を飲めるようになりました。

そんなきー君の姿を見て思うのは、今までやってきたことはどんなことも決して無駄じゃなかったんだということ。
その時には響いていないように見えても、ママやパパの思いや努力は我が子にちゃんと届いている。
いきなりできるようになったように見えるけれど、それは突然の偶然ではなく我が子の中に少しずつ経験・知識・成長・愛情が蓄積してカチッとはまった結果なのではないかと考えます。



時間が掛かるけれど。悩んだり不安になったりすることも多い育児だけれど。
一緒にがんばっていきましょう!

今回の記事が少しでも参考になればうれしいです😊

それでは、また!

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