自閉症きー君、初めて飛行機に乗りました!我が家がとった対策7つと、東田直樹さんの書籍をおススメする理由。

お出かけ

先日、諸事情によりヤドカリファミリー全員で北海道は札幌まで行ってきました!

そこで1番心配だったのが、飛行機内で静かに座っていられるかということ。

羽田空港から新千歳空港まで約1時間半かかります。

4歳といえどまだまだ多動で特性いっぱいなきー君。

イヤイヤ期に入って自我の芽生えが甚だしいあーちゃん。

きー君
きー君

イエーイ!!🌟🌟

あーちゃん
あーちゃん

イヤ😠‼‼

この2人を連れて、はたして無事に北の地に辿り着くことはできるのか。

機内で静かに過ごすために、我が家のとった対策は

といっても大したことはしていないのですが…💦

結果、大さわぎすることなくフライトの時間を過ごすことができたので紹介します。

自閉症児が飛行機に乗ったらどうなっちゃうの?

これから飛行機に乗る予定があるのだけれど、心配…

という方の参考になれば嬉しいです。

そして、心配はあったものの飛行機にチャレンジできた1番の理由。

それは、東田直樹さん『自閉症の僕が飛びはねる理由』という書籍があったからです。

こちらの本は、きー君のことで何かわからないことがあったときに辞書のように読ませていただいています。

最後に少し紹介させていただきます。

飛行機に乗るための対策7つ

事前に何度も予告をする

きー君にはおそらく、新しいことやいつもと違った雰囲気が苦手な特性があります。

苦手と言っても、大泣きするとか、固まってしまうという反応ではありません。

とにかく走り回り、テンションが高くなりすぎて周りの指示が一切入らなくなってしまうのです。

一見ふざけているように見えるので、怒られてしまったり変な目で見られたりすることもしばしば。

飛行機の中で走り回ることはもちろんできません。

新しいことでパニックにならないように、事前に何度も飛行機に乗ることを伝えました。

・北海道はどんなところか。

・北海道には何をしに行くのか。

・空港までは車で行って、飛行機に乗ること。

・飛行機の外観、内観を図鑑などで確認。

・飛行機の窓から見える景色。

・離陸と着陸時の、体に掛かる重力の感覚について。

・耳抜きの方法。

・機内のマナーと、楽しいグッズ(おかし、youtube、スイッチ)があるということ。

・北海道に着いたあとの1日の大体の流れ。

以上のことを、なるべくきー君がわくわくするように話しました。

あと、きー君が乗りたい席(窓側、真ん中、通路側)も事前に聞いておきました。

なるべく早く起こす

いつもは6時半から7時に起床しているきー君とあーちゃん。

11時半のフライトでしたが、この日は6時ちょっと前に起こしました。

朝ごはんもなるべく早く食べて、飛行機でいっぱいお菓子を食べられるように。笑

飛行機の中で寝てくれたらベスト。

行きはあーちゃんが寝てくれて、帰りはきー君が寝てくれました。

2人同時とはいきませんでしたが、どちらかが寝てくれて助かりました。

なるべく疲れさせる

今回利用した羽田空港第1ターミナルには、無料のキッズスペースが3か所ありました。

①キッズスペース(2F・ 一般エリア)

②キッズスペース(2F・制限エリア北)

③キッズスペース(2F・制限エリア南)

場所等詳しく知りたい方はこちら(←羽田空港HPの検索バーで、”キッズスペース”と検索してください。)

羽田空港旅客ターミナル
羽田空港公式ウェブサイトでは、最新のフライト情報、ショッピングやレストランなどのサービス、アクセス方法など、羽田空港を訪れる方に役立つ情報を提供しています。

今回は一般エリアで遊びました。

きー君の大好きな滑り台があり、20分くらい遊びました♪

”子どもが遊べる”という点では、新千歳空港の方が充実してたかな~と思います。

ドラえもんわくわくスカイパーク】有料の遊べるスペースです。

ドラえもん わくわくスカイパーク-楽しむ | 新千歳空港ターミナルビル
ドラえもんわくわくスカイパークご案内。北海道 新千歳空港ターミナルビルの公式サイトです。

きー君は精神障害者保健福祉手帳を持っていたので、無料で遊ばせていただきました!

↑行かれる際には、手帳が使えるかどうか事前に確認することをおすすめします。

他にもドラえもんやキティーちゃんをテーマにした、無料のキッズスペースもありました。

お子様連れのママも安心な新千歳空港-空港で過ごす | 新千歳空港ターミナルビル
お子様連れのお客様に便利な施設のご紹介。北海道 新千歳空港ターミナルビルの公式サイトです。

きー君もあーちゃんも汗びしょになって遊んでいました😊

お菓子を大量に持ち込む

どこに行くにも必須アイテム。

今回の旅で1番活躍したのが、お菓子です(;’∀’)

お菓子は手提げ袋に入れて、いつでも取り出せるようにしておきました。

途中、CAさんからリンゴジュースやチョコをいただいたのもとても助かりました。

耳抜き用の飲み物も用意しておくといいと思います。

youtubeプレミアムに登録する

こちらのアイテムも非常に活躍しました!

youtubeプレミアムは1か月お試し無料で入会することができます。

機内モードではインターネットに接続できません。

なので、youtubeプレミアムであらかじめ動画をダウンロードしておいて、機内でオフライン再生でサクサク動画を見せることができました。

ギガの節約にもなる!

もう少しでお試し期間が終わりますが、広告入らないし快適すぎたので継続するか検討中🤔

ニンテンドースイッチの無料ゲームをダウンロードしておく

これは賛否両論あると思いますが…

元?ゲーム好きのヤドパパが、スイッチ無料のゲームをダウンロードしてくれました。

スイッチはきー君が産まれてから封印していたので、とても悩みました。

ゲーム中毒になっちゃったらどうしよう…💦

飛行機の中だけ特別!と何度もきー君と約束しました。

スイッチの出番はありましたが、操作がきー君にはまだ難しかったため、逆にイライラし始めたので活躍することはありませんでした。

余談ですが、後日自宅での話。

ヤドパパが、きー君とあーちゃんにゲームをやって見せている姿が。(←自分がやりたいだけだろ)

2人とも夢中で画面にくぎ付け、中毒まっしぐらな予感がありました。

ヤドママがブチ切れて、スイッチは再び封印されましたとさ。

ヘルプマークを用意しておく

以前、市役所の障害福祉課までもらいに行ったヘルプマーク

まだきー君に付けたことはありません。

ヤドママのリュックの中に入れて、いつでも取り出せるようにしておきました。

使うことはありませんでしたが、いざという時にこちらのマークを提示すればわかる人にはわかってもらえるという安心感がありました。

空港で見つけた、カームダウン・クールダウンスペース

空港に行くと、多くはありませんでしたがところどころに小さな個室?があることに気が付きました。

カームダウン・クールダウンスペースというそうです。

羽田空港verはこんな感じ(←羽田空港HPの検索バーで、”カームダウン”と検索してください。)

新千歳空港verはこんな感じ

気持ちを落ち着かせたり、パニックを未然に防いだりするために設置されています。

きー君には、新千歳空港の方が利用しやすそうかな?

視覚の刺激に弱いきー君には、とても良さそうです。

東田直樹さんの書籍があったからこそ

以上のように当日までにいろいろと準備してきたわけですが、「そんなに心配しなくても大丈夫だろう…」とヤドママは密かに思っていました。

それは、東田直樹さんの書籍を読んでいたからです。

東田直樹は、重度の自閉症で会話は難しいですが、文章でのコミュニケーションが可能。

自閉症者の内面を執筆した自閉症の僕が跳びはねる理由という書籍を出版されました。

その書籍の中に、【飛行機が好き】というお話がありました。

一部抜粋して紹介させていただきます。

飛行機が好き

・僕は離陸時にかかる体重への重力が、とても心地よかったのに驚きました。

・自閉人「君の星では、僕はいつも宇宙遊泳している感覚なのさ」

・自閉症にぴったりな重力の星があれば、僕たちはもっと楽に動けるのに……

自閉症の僕が飛びはねる理由│東田直樹

きー君も触覚の鈍麻があり、体がふわふわ浮いた感覚であるということを指摘されたことがあります。

ギューッと抱き締められたり狭いところにギューギューに体を押し込んだりすることを好みます。

ヤドママ
ヤドママ

これはいける!

きっときー君にとっても重力が心地いいはず!

実際、きー君は離陸時にパニックになることはありませんでした。

他にも、「きー君はどのように考えているんだろう?」と言うときにはこちらの書籍で調べさせていただいています。

「大きな声が出るのはなぜですか?」「どうして目を見て話さないのですか?」など。

自閉症の方が持つ、特有の感覚こだわりなどについて分かりやすく答えてくださっています。

自閉症児の育児に奮闘するパパママに、本当におすすめの1冊です。

準備は大変だったけれど…

今回は用事があっての旅ではありましたが、少し観光もでき楽しい旅となりました。

きー君も大きなかんしゃくを起こすことなく過ごすことができました。

また、「飛行機に乗った!」という経験がきー君の自信にもつながっているようです。

長時間の密閉空間。

動き回ることも途中で降りることも許されないのが飛行機。

特性を持った子を連れてのフライトはなかなかハードルが高いですが、親子ともども良い経験となりました。

今回の記事が少しでも参考になり、みなさまのよい旅やご経験につながれば幸いです。

特性があるからって引きこもる必要なんてない。

我が子の特性を理解して、それをもとに環境を整える。

社会の障害者に対する理解・支援も、進歩している。

いろいろな経験をして、親子で成長していきましょう!!

それでは、また!

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